日程計画は個人単位の指示が基本
誰がどの順番で仕事をやるのかを決める
日程計画通りにすすまない職場でよくあるのが、職場でやるべき仕事一覧を並べただけになっていることです。誰がどの順番で仕事をやるのかを決めるのが日程計画の第一歩になります。作業時間が読めない場合でも、個人別のやるべき作業順が決まるだけでも大きな成果となります。
原則個人単位で作業指示出す
次に気をつけないといけないのは、複数人で作業をする場合にグループ毎の作業指示になりがちなことです。 グループ毎の作業指示はグループ内で他のメンバーの作業完了待ち(手待ち)が発生しやすくなり効率が悪化します。それを避けるためには、原則個人単位で作業指示をだしましょう。
共同作業は極力減らす
複数人での共同作業は、どうしても相方を待つ必要が生じるので効率が悪化します。一人でできる作業は極力別々に実施するようにしましょう。例えば複数人必要なクレーン作業等でも、玉掛準備等分担を決めて別々に行うことで、準備中の細かな手待ちをなくすことはできます。治工具等を工夫して一人作業化を推進するのもよい心がけです。作業指示をさぼってなんとなく複数人作業になっているのは最も悪い例です。
まずは1日分の計画から
個人ごとの計画を作るとなると、慣れていないと時間がかかります。また、必要な部材が計画通りに入ってこないなどで、途中で計画してしまうこともよくあります。そこで第一歩としては、夕方に翌日1日分の作業計画を作成することをお勧めします。そして、翌日に計画通りに行ったかどうかをチェックしてください。いかなかった場合には、その理由を考えて、計画が向上するようにステップアップしましょう。
1週間計画(小日程計画)作成へ
1日分の計画ができたら、次は1週間あたりが計画作成の目安になります。その時に、特に気をつけてほしいのが、向こう1週間で必要になる部材や設備が準備できているかを、しっかりと確認することです。1週間計画にはできるだけ準備が万端にととのった仕事を入れるようにしましょう。(もちろんお客さんや下流工程の納期無視はダメですが)
中日程計画作成へ
1週間計画ができるようになったら、それをコピーして繋げるような形で中日程計画作成をしてみましょう。中日程計画の大きな目的は、
- 必要な部材が必要な時期に入るように手配する
- 稼働率の高い設備のやりくりを考える
- 仕事の山谷を減らす
などです。1週間計画(小日程計画)で吸収できる細かな変動は、略してしまっても構いません。中日程計画でも1日毎に個人を想定して作るのが理想ですが、日々仕事量と人員に大きなギャップがなければ、小日程計画で微調整することで大抵うまく対応できます。 なお、特殊な技能が必要等で、できる人がごく限られる場合は、中日程計画で考慮する必要がでてきます。でも、特殊な技能の持ち主の人数が計画に支障をきたすことが多いなら、 その特殊な技能の持ち主を育成・確保することが本筋だということを忘れないでください。 ここまでできるようになれば、職場の日程計画面での混乱は、大きく減少しているはずです。
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