スポンサーリンク

標準作業書の作り方(事前準備)

2019年7月22日

標準作業書に書く内容

標準作業書とに書く内容は「標準作業」のJIS定義がわかりやすいと思います。

「製品又は部品の製造工程全体を対象にした,作業条件,作業順序,作業方法,管理方法,使用材料,使用設備,作業要領などに関する基準の規定。」( JIS Z8141)

これらJISで示された内容が明確になるように標準作業書に盛り込んでいきます。

標準作業も原則個人単位で

標準作業も日程計画と同様に、個人単位で設定するのが基本となります。ただし、すべてを標準作業として制定するのは手間暇もかかりますし、複雑なところもあり大変です。 そこで、現場管理者等の間接作業者や部品配膳係など、職場の外回りを担当者は標準外作業者として、まずは対象外と考えるのが現実的でやりやすいかと思います。

なお、2人ペアーで動く場合などでも、本来は別々に標準作業書を作るのが理想です。しかし 第一歩としては同じ標準作業書でもかまわないと思います。ただし、できるだけ一人作業と二人作業の境目をしっかりと定義し、一人でできる作業までも二人作業の指示にならないように注意してください。

作業開始前に概略だけでも作る

次に作業をする前にできるだけ標準作業書をつくります。といっても事前につくることはスキルが必要です。 作成のポイントを次にまとめてみました。

作業に精通した人が中心になってつくる

生産技術担当がいる職場では、生産技術担当者の仕事ですが作業に精通していない場合は、職場の精通した人と共同で作る必要があります。

部品に注目

組み立て系の職場では、部品をどの順に組み立てていくかを考えると、標準作業書を作りやすいと思います。「この部品先に組まないと、あとからでは取りつかない・・・」などと考えながらです。

(量産でない場合)標準作業書はできるだけ類似品に使いまわしができる書き方で

骨格部分だけもよし

なかなかできない場合は、骨格部分だけで製作しながら作っていくのでも構いません。 ただし、安全や品質に重大な影響をもたらすところは骨格から外さないでください。なお標準作業書のフォーマットは行と行との間は十分にあけて、追記できるようにしてください。

作業開始前にレビューを

標準作業書は作業者作成者のやり方ではなく、「職場のやり方」にする必要があります。作業開始前にレビューをして、やり方に関してできるだけ理解を共有しましょう。 生産技術担当がいる職場では、生産技術担当者の仕事ですが作業に精通していない場合は、職場の精通した人と共同で作る必要があります。