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小部品でも都度発注することも考える

2019年7月7日

多量の部品を工程別使用順別に並べ替えはうまくできましたでしょうか? 規格品の大量の小部品類まで帳簿を仕分けるのは、さすがにちょっとと思われた方も多いと思います。 そこでここでは、どうすれば楽に管理できるかを述べたいと思います。

いきなりのコンピュータでの管理は失敗リスクが高い

小部品(ボルト類)の在庫管理なんて、最新の生産管理システムを導入すれば簡単!と思われている方も多いと思います。 しかし、残念ながら挫折してしまう方も多いです。失敗のおおよその原因は次のあたりかと思います。

  • 生産管理システムが勝手に管理をしてくれるとの思い込み  ⇒自分が管理ができないことをシステムが悪いと責任を押し付けてしまう
  • データ入力が膨大になってしまい挫折する
  • 在庫数の管理がいい加減で、間違った在庫引き当てがシステム上発生している
  • 部品を図面毎に管理しているので、同じ小部品を効率的にまとめる製品コードの設定が大変

でも一番は、「生産管理を理解できていない生産管理システム営業担当が甘い言葉で必死に売り込みをしている。」 ことかもしれません。でも、電算的なシステムも理解し、生産管理の実務も理解し、十分にリスクを説明できることて かなり難しいことだと思います。当然商売ですから、甘い言葉もいうでしょう。

そこでここでは、まずは電算システムをしなくてもできる在庫管理について述べます。仮に生産管理システムの導入の必要性が高い工場においても、このあたりがしっかりしていないと導入した生産管理システムを有効に活用できないと考えます。

方式1 直球勝負 細かく分けて発注する

帳簿で仕分けるのは大変ですが、仕分けずに図面に書かれたままを発注したらどうなるでしょうか? そう、結局納入後現物を仕分けるか、必要な部品を探し回りながら作業をすることになります。 発注担当と受け入れ担当が異なる場合、発注担当はそのまま発注したくなりますが、後工程のことを考えて事前に仕分けた状態で発注するようにこころがけましょう。ボルトなどを1本単位では注文を受け付けてくれないことはありますが、そのボルトを使用する親部品がもし購入品でしたら、親部品の購入先に仕分けて、納入してもらうように依頼するのも手です。

しかし、残念ながら細かなボルト類は100本単位などのロットでしか手に入らないケースもよくあります。また細かな納入を受けてもらえる場合でも、単価が著しくあがる場合もあります。部品の調達期間が長いものだと図面が決まってからの手配が間に合わないこともあります。全てのケースを直球勝負で挑むのは困難です。

https://tu-ju.com/2019/05/25/post-234/ 現場に小部品をストックして管理する方法 へ続く