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技術士(経営工学部門) 2次試験 筆記試験受験編

2019年6月20日

https://tu-ju.com/2019/06/15/post-469/ 技術士(経営工学部門)を目指そう

技術士(経営工学部門)  生産マネジメント科目での合格体験記を引き続き書いていきます。また、令和元年以降の「生産・物流マネジメント」科目の試験もちょっと考えてみました。

2次試験受験再開

20代で二次受験に挑戦しあっさり玉砕した後、私は10年近く受験から遠ざかっていました。その間組み立て系の生産技術の仕事にも携わるようになったので後回しにしていたのですが、それも落ち着いたので再び受験をしてみようと決意し、申し込みしてみました。しかし受験勉強をろくできず・・・でも棄権はせずに試験会場へ。しかし、20代の時とは違い意外に解答ができてびっくりしました。結果は残念ながらダメでしたが合格手前のB判定です。また試験ではここ数年新たに話題になった問題もでました。このような専門分野を振り返る機会にもなりましたので、また来年受験しようと思ったのでした。

その後、技術士に合格するためというより、年に1回勉強するために技術士受験をつづけていました。でもさすがにB判定が数年続いたので、今年こそは筆記試験は合格するとの決意で、いつもより長めの受験準備をしました。

経歴票(業務経歴と小論文)対策

経歴票については受験資格の確認と口頭試験で使われることになります。論文の書き方と技術士の役割をしっかり踏まえて書くことはもちろんですが、口頭試験で使われることを念頭におくことが重要かと考えました。もし論文だけの試験なら自分の経験で特筆すべきところを深く書いた方がよいかもしれません。しかし、口頭試験で質問する元資料なので、試験官は物足りなく感じても質問のよいきっかけとなります。また経験を包括的に端的に書くことで多くかけますので、試験官が気にとまるところも多くなり、加点方式と言われている口頭試験では点数をとりやすいと感じました。気にとまらない項目もマイナス点にはならないのです 。

I 必須問題対策

1次試験と大してかわらなく無対策でも60点は取れていたので、直前に見返すのみの対応にしました。2次試験合格者の多くはおそらく私と同じかと思います。ラッキー問題でした。

外れたらゴメン、令和元年以降の試験予想と対策(I 必須科目)

近年の必須科目は意味があまりなかったためか令和元年度試験から、また記述式に変わるそうです。平成31(2019)年度技術士第二次試験実施大綱には「「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの」とあります。全般にわたるといったところがポイントのように感じます。次のような近年社会にも影響を与えている時事問題ではないでしょうか?

  • ネット通販増大、運転手不足などの物流に関する問題
  • フェアトレードや海外生産に関する問題
  • スマート工場、IOT
  • 南海地震などにおけるBCP

これまでもIII 選択科目あたりで、このような問題が出ています。今回は「全般にわたる」ところを問われるので少し違うかもしれませんが、参考にはなると思います。

II 選択科目対策

「専門知識及び応用能力に関するもの」が出題されます。私の場合はこれまで業務であまり使うことがなかった統計学を利用する問題が苦手でしたので、ここに気合をいれて対策しました。一度理解すると簡単に解ける問題が多いのが特徴かと思います。

外れたらゴメン、令和元年以降の試験予想と対策(II 選択科目)

これまでとほぼ同じ傾向ではないでしょうか。ただし、「生産・物流マネジメント」と大部屋になったにも関わらず、選択肢数はあまり変わらなさそうですので、苦手分野の対策には時間がかかりそうです。

III選択科目対策

「問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの」が出題される科目で、これまでの業務経験が問われる問題です。私が20代でぶつかった一番大きな壁です。そこで、業務経験を専門的立場からキーワードとなる専門用語などとともに、しっかりと整理して受験に挑むことにしました。歳をとって漢字を度忘れするなど新たな問題もありましたが、30代で実務での問題解決を通して徐々に蓄えてきた力と専門知識を結びつけることで、ようやく合格となりました。

外れたらゴメン、令和元年以降の試験予想と対策(III選択科目)

令和からは「課題遂行能力」が新たに加わったことで、課題を取り組むさいのコミュニケーションが、これまでよりも問われるのではと思います。2問中1問の選択です。令和元年からは「生産・物流マネジメント」などと範囲が広くなりますので、業務経験が薄い分野の問題がでるといきなり終わってしまうかもしれません。ただし、過去の経験から答えろと言われることと言われないことがあります。あるべき姿を想像して答えることもできますので根性のある方は準備して挑んでください。(私は経験積んでまた来年派でした・・・)

受験参考図書

受験中はこれといった参考図書を見つけられずにいましたが、受験後にビジネス・キャリア検定試験の生産管理に関する図書がよくまとめられていることを見つけました。2級あたりのテキストがよさそうですが、もし難しく感じるなら3級あたりで基礎を固めた方が近道のような気がします。私は後輩の指導に使おうかと考えています。(1級はマネージメント関連で対応するテキストはありません。)

以上のようにして、筆記試験に無事合格しました。時間はかかりましたが、その分実力がついたことを実感できてうれしかったです。そして、口頭試験準備へとつづきます。

https://tu-ju.com/2019/06/17/post-474/ 口頭試験準備編