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技術士(経営工学部門) 2次試験 口頭試験当日編

2019年6月20日

https://tu-ju.com/2019/06/15/post-469/ 技術士(経営工学部門)を目指そう

https://tu-ju.com/2019/06/16/post-471/ 筆記試験編

https://tu-ju.com/2019/06/17/post-474/ 口頭試験準備編

技術士(経営工学部門)  生産マネジメント科目での合格体験記の口頭試験当日編です。

口頭試験前日

ついに試験前日となりました。面接用のスーツを着込んで、私は予約した飛行機で伊丹空港からの移動です。飛行機を選択したのは上級会員用の空港ラウンジが使えること。早めにラウンジに到着して、ゆったりと静かな空間で丸暗記の総仕上げ開始です。飛行機の飛び立つ時間は渋谷のホテルのチェックイン時間から逆算して決めました。自宅、ラウンジ、ホテルとリラックスして勉強できる場所を連続して長く確保するとともに、万一飛行機が飛ばなくなったときでも新幹線等への巻替えが十分可能になるようにしました。

渋谷到着

まずは空港から渋谷駅に向かい試験会場のフォーラムエイトに直行しました。会場の入り口を確認したあと、そこからホテルまでの徒歩ルートとバスルート・バス時刻表を確認し、ホテル近くのスーパーで食事を買い込みホテルに籠ってさらに追い込み勉強です。そしてその日は早めに寝ました。

当日朝

当日朝は早めに起きて、ホテルで声をだしての最後の練習です。朝に行うことで脳の短期記憶領域までフル活用します。道もすいていましたのでバスにのり集合時間1時間前には着きました。建物内はすこし迷いやすかったですが無事控室に到着。受付をすませて時間がくるのを待ちます。控室の空気は非常にはりつめていて、しゃべられたりリラックスされている方は皆無です。学生時代の受験の雰囲気も超えているように感じました。そして面接時間が近づくと、面接室の前の椅子に座って待機です。

面接開始

前の受験者の面接が終わってしばらくすると呼ばれますので、荷物をもって中に入りました。そして受験番号や名前などの確認をして着席し面接開始です。

最初の質問は、経歴票に関して5分間説明してくださいでした。3分間バージョンまでしか用意してなかったので、いきなり頭が白くなり飛びそうになります。3分間バージョンでしたが一部舌をかみつつも話を終えることができました。そのあと色々質問されたことに対しては、反射的に答えがでるのですが、すぐに聞かれたこと答えたことが極度の緊張で抜けていきます。ここで真っ白になり話がかみ合わなくなると終わりです。なんとか落ち着くように言い聞かせながら答えた内容は、専門用語を一部交えつつ、現場とのコミュニケーションを図りながら失敗や苦労をしながらも最後には大きな成果(品質向上やコストダウンを達成した)との内容を喋れたと思います。「経験見積法は現場に向き合ってやり取りでいるところが優れている。最後は高度な見積法に進んでいくとしても、経験見積法を通して気づいた現場との信頼関係が大事!」などです。他には色々とかかわった製品における改善活動を端的に多く述べるように心がけました。加点方式と聞いていたので、下手な鉄砲も数打てばあたる作戦です。もっともとても緊張で長くしゃべられる状態ではありませんでしたが。

そして面接官のお二人は、私が回答をするとその都度大きくうなずいて、紙に評点らしきものを記載していきます。積極的聴講をこころ心掛けているようです。「さすが経営工学部門の面接官」と思うとともに、「でも納得してもらえているのかな?」と当時は緊張とともに不安を感じていたのでした。今思い返すと、「回答よし1点追加!」だったのみたいですが、当時はとても素直には受け取れません。

そして二人の面接官が「いいでしょう」と小声で相談し、技術者倫理に進んでいきます。 (合格点に達したのか、合格点に達せずに打ち切られたかはわかりませんでしたが・・・)技術者倫理では気になる世間の話題を質問されて、データー不正の問題へと突き進んでいくことになりました。私は回答としてデーター不正等がおこなわない啓発活動に力をいれていることとともに、データー不正をせずにすむ環境をつくることを強く訴えて切り抜けました。「倉稟(そうりん)満ちて礼節を知る」経営工学部門の技術士としては、倉稟を満たすべきなのだと。

そして、3義務2責務の話、技術法を破ったときの罰則などにすすみます。罰則では間違えて答えてしまい指摘されて冷や汗ものでしたが、それ以外は無難に答えて通過です。

最後に自己研さんの話です。今後については技術士会に入って積極的に参加しますと答えたのですが、学会はどうだ?との意外な反応。思い返してみると面接官は、学会に所属する大学の先生だったのかもしれません。もしそうなら学問的な原則論に凝り固まず泥臭いメーカーでの話に理解を示さる良い先生だと思います。また経営工学は狭い世界で、面接官は多くの合格者を出てくることを望んでいるようだとの先達の言葉を思い出しました。緊張させないように気を使い、積極的に良い回答を聞こうとする姿勢などです。

そして予定時間を少しオーバーしたものの面接終了です。渋谷駅でお土産を購入し、空港ラウンジで一杯飲んで、飛行機で無事帰宅しました。

合格発表編 https://tu-ju.com/2019/06/19/post-481/ へつづく