部品配膳
今回は部品配膳をどう効率的におこなって生産性をあげるかと、部品取付け漏れをどうなくすかを述べます。
事前に作業順に配膳する
組立部品を作業直前に仕分けていたのでは、もし不足品がみつかったら生産がストップしてしまいます。事前に作業順に部品を配膳しておくことが重要です。そのためには、標準作業を確立し、作業順毎の製造部品表(M-BOM)をつくっておくことが重要です。
https://tu-ju.com/2019/05/22/post-224/ 製造部品表(M-BOM)
2度仕分けをなくす
部品を何度も仕分けしていると、当然その分手間がかかります。それを1度で行うために製造部品表(M-BOM)に従って事前に1度の仕分け部品をしっかり仕分けするようにしましょう。できれば部品メーカーが仕分けをして納入して貰えればベストです。ただし、製造部品表(M-BOM)がしっかりと出来ていないと、職場で再仕分けや探すムダが発生します。製造部品表(M-BOM)の良否を見るためにも、職場で異常が発生していないかしっかりと観察する必要があります。
仕分けも最短移動で
仕分け時にあちらこちらの棚から部品をピッキングしていると効率があがりません。場所効率の問題もありますが、極力連続してピッキングができるように、並べることが重要です。
配膳棚から歩かず振り向かず部品をとる
配膳効率を優先して作業場の近くにまとめて配膳しがちですが、作業に干渉しない範囲でできるだけ作業場所に近くに配膳することが重要です。配膳効率悪化よりも、頻繁に部品をとりに行くムダ削減効果が大きいことと、作業場の利用効率が高くなり全体のリードタイムも短縮されることが多いからです。
近くに配膳棚を置けない場合
手順のどのタイミングで、どの場所に、どのBOXを運び、いつ空箱を片付けるかを手順に明確化していきます。どの場所に置くかはテープ等で事前に表示するなどでわかりやすくしましょう。
部品をバトンリレーで渡す
部品を配膳箱等に入れるときは、作業者がつかみやすいように、梱包を外して縦置きをするなどの工夫も大事です。
余分な部品を配膳しない
ちょうどの部品を配膳し作業後にすべての部品がなくなっていることを確認することで、部品取付け忘れや不要部品を誤ってつけるリスクをへらすことができます。また、余分な部品の中から必要な部品を探すムダも抑制できます。原則として余分な部品を配膳しないように心がけましょう。特に品質に影響を与える可能性がある場合は必須です。
仮取付け部品を紛失させない
組立作業では仮取付けをしたあと一旦とりはずして、後工程で取付けすることもよくあります。よく部品がなくなる原因になりますので、仮取付け後のばらした部品の管理方法もしっかり定義しましょう。後工程送り部品リスト等を作成して、ばらした後の置き場所をしっかりと決めます。そして後工程の作業手順書にしっかりと再取付けの指示が入るようにします。
計画通りにつけられなかった部品は要注意!
当初の計画どおりつけられなかった部品は取付け忘れられたまま出荷されてしまうリスクがあり非常に危険です。手順と現物(部品)の両面から変更点管理をどうするかをしっかりとルール化し徹底することが重要です。特に量産系でない場合は、後で取付けをする工程の手順や部品配膳がまだできていないことも多々ありますので、このような場合でも漏れない忘れないルールが重要です。
以上部品配膳での注意事項を列挙しました。
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