トヨタ生産方式
ギルブレイス:サーブリック分析 https://tu-ju.com/2019/06/30/post-524/
フレデリックテイラー https://tu-ju.com/2019/07/01/post-526/
T型フォード誕生:ライン生産のはじまり https://tu-ju.com/2019/07/02/post-532/
ギルブレイス、テイラー、フォードと来たら次はやっぱりトヨタ生産方式でしょう。IEやベルトコンベアによる大量生産の技術を学んだトヨタは何に力をいれたか。私は「ジャストインタイム生産」と「徹底」だと感じています。
ジャストインタイム生産
https://tu-ju.com/2019/05/19/post-216/ (ジャストインタイムの前に平準化!)
ジャストインタイム生産が画期的だったのは、それまでの生産方法は例えライン生産だったとしても、部品在庫や仕掛在庫を多く抱えて生産をするのが普通だったことです。ラインを止めることは、大きな損害が発生しますので止めないために、あちらこちらに安心のための仕掛在庫を持つことが自然な処置だと思います。
しかしトヨタは、「標準手持ち」と呼ばれる最低限の仕掛以外は、思い切って在庫をなくして、ジャストインタイムで組立ラインを中心に生産を連動させる仕組みを構築し、ラインを止めないための絶え間ない努力を行っています。
徹底
もうひとつは「徹底」という言葉を選びました。「ムダの徹底廃除」(運搬のムダ・作りすぎのムダなど)や改善の徹底など、活動を徹底させていることです。
トヨタ生産方式は他にも世界のIEの流れに影響を与えたと思われる大小多くの事項があります。ただし一品生産や少量生産が中心の私としては、フォード生産方式からトヨタ生産方式へとIEがより量産中心になってしまった感がある点が少し残念です。もちろん、それぞれの生産方式が真に意味しているところを考えると、量産も非量産も違いはあまりないと思います。しかし世間では言葉だけが一人歩きしてしまっている気がします。そして形だけまねようとして失敗する・・・ 少しでもそうならないようにしたいものですね。
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