コスト進捗フォロー
今回はコストの発生状況のフォローについて書きたいと思います。何か月にもわたるプロジェクトにおいて、プロジェクトの完了間際に大きな赤字が発生していることが分かって騒ぎになったという経験はありませんか?それを少しでも防ぐための手段をまとめたいと思います。
予算計画は細分化する
まず、予算が大雑把にひとくくりにされていたのでは、予算オーバーなのか否かが分かりません。フォローが可能な範囲でできるだけ細分化しましょう。
進捗単位で予算を設定する
予算を細分化する単位ですが、材料費、工費、運送費など発生する経費の費目毎に細分化するだけでは不十分です。プロジェクトを通して継続的に発生する費目においては、予算内に収まるのか否かが見えません。そこで進捗単位で予算を設定することが重要になります。例えばA工程の工費〇〇円、B工程の運送費〇〇円などです。そうすることで、工程の進捗にあわせて、発生原価の出入が見えてきます。
定期的に分析する
進捗単位で予算を設定すれば、次は工程が終わる毎に発生原価が予算に収まったか否かを監視し分析することが重要になります。
管理者はコストが悪化しても怒鳴らない
最近は減ったと思いますが、赤字がでるとすぐに怒鳴られる管理職の方はいないでしょうか?これを常日頃やられていると、赤字がでるのを隠そうとされる方がけっこういます。怒鳴る前に、どのように対策するか管理職から作業者まで一丸となって取り組むことが重要です。
工費は習熟効果を忘れずに
工費は繰り返し性があるものは、習熟効果が発生します。一品目にかかった時間が2~30個作っている間に半減することもよくあります。詳しくは関連記事を見てください。
関連記事 習熟効果
次に反映
工事が終わったら、次に改善すべきことや次の見積もりに反映すべきことなどを、しっかりとまとめましょう。
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