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運搬活性示数をあげよう

2019年7月24日

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運搬活性示数とは

運搬活性示数は武蔵工業大学:現東京都市大学の遠藤健児先生が考案されえた指数で、次のように定義されています。

活性指数0:床バラ置き …取扱の手間(まとめる/起こす/上げる/動かしだす)

活性指数1:コンテナや袋に入れた状態…取扱の手間(起こす/上げる/動かしだす)

活性指数2:パレット類の上…取扱の手間(上げる/動かしだす)

活性指数3:手押し車…取扱の手間(動かしだす)

活性指数4:うごいているものの上…取扱の手間(なし)

ここで示した活性指数を少しでもあげて、運搬の改善をはかりましょう。

運搬活性示数向上作戦

運搬活性指数をあげるためには、細かな分析が必要で、それは大変そうだと感じたかたも多いと思います。しかし細かな分析をしなくても、いくつか心がけることで活性指数は向上して運搬は効率化します。ここでは非量産を中心に活性指数3を目指して書いています。量産ラインにおいては活性指数4を目指した努力も重要かと思いますので、ご留意ください。

心がけ1 運搬そのものをなくせ

運搬の改善に入る前に、運搬そのものをなくした方が上です。まずはなくせないか考えましょう。

心がけ2 できるだけ台車に乗せよう

約1m角以下のものなら、物理的には台車に乗せることが出来ると思います。まずは台車に乗せることを前提に考えましょう。もちろん台車だと場所をとりますので、たいていの職場では職場が仕掛品であふれてしまうと思います。仕掛品を減らす努力をしつつ、できる範囲で台車を導入です。細かな部品は部品棚ごと車輪をつけて動かすのも手ですよ。

心がけ3 パレットに乗せよう

台車に乗せられなかったものも、大物品以外はパレット等に乗せるようにしましょう。もちろん事前にサイズがパレットサイズに収まる努力もお忘れなく。

心がけ4 直置き禁止

「床に直置きしない」は既に多くの工場でよく言われていると思います。これは運搬の効率化を図る上では、最低限の基本となりますので徹底しましょう。

以上心がけを述べました。おそらく多くの職場で程度の差はあれ実行されていることが多いと思います。それをしっかりと実行することで、理想的な運搬の効率化が見えてくるでしょう。そして理想的な運搬の効率化が少し見えてきたら、分析をしてみるとよいかと思います。現状の運搬活性示数を客観的に知ることで、次の改善への目安をしることができます。

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