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ムダと効率の悪さを意識する

2019年6月1日

「ムダだらけ」だと考えよう

「お仕事や家事、学業等ご苦労様です。日々頑張っているすべての努力と時間は、皆様の輝かしい将来へとムダなくつながっていると思います。」この言葉を見てどう思われましたでしょうか。仕事等でやることには、すべて意味があって、ムダなことはないって思われていませんか?すべての失敗やムダもそれを教訓として将来につなげるなら良いと思うのですが、自分や職場のムダや効率の悪さに目をつぶっている言い訳になっているのなら、輝かしい将来はきっと来ないでしょう。

「働き」、「付帯作業」、「ムダ」に分別

では仕事が本当の価値を生み出している瞬間はいつでしょうか? 私は、「物が変形して製品に近づいている瞬間」のみを「働き」と定義して考えています。価値を生み出す時間は、短い瞬間でしかありません。あとは、それを支える付帯作業の時間と、ムダになってしまった時間の積み重ねです。つまり、働きなんて一瞬でしかないのです。甘めにカウントしても直接職の方で多くとも3割程度までが大半だと思います。工場では工場長をはじめ間接職のスタッフ (営業・設計・生産技術など) は働きは「0」です。付帯作業をしているだけなのです。(でもくれぐれも社長に、「あなたは働きがない」なんて言わないでください。あなたの職がなくなるかも知れませんので!)

すなわち付帯作業の時間が最も大きい時間を占めているのです。ここをいかに効率化するかが一番の勝負になります。そしてムダ時間はなくすのは当然ですが、ムダを認識することは意外に難しいです。しかし意識してムダを見つけ出さないと、ムダをなくす努力がスタートできません。

「働き」、「付帯作業」、「ムダ」に分別して、「働き」を少しでも高めていこうと日々考えることが重要になります。製造現場の一瞬の働きのために、社長を筆頭に働きを支える付帯作業をムダなく効率的にできるかが重要なのです。