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現場に小部品をストックして管理する方法

2019年7月7日

 https://tu-ju.com/2019/05/24/post-231/ 小部品でも都度発注することも考える

方式2 「定量発注方式」

少量づつ定常的に使う安価な小部品等の在庫管理に使う手法です。職場によく使う小部品を2箱以上づつ予め配置し、定期的に在庫をチェックして一定量を下回ったら一定量発注する方式です。在庫管理ができるしっかりとした方1名がいればできる方法で、職場の小部品の欠品を簡単に防ぐことができる、やりやすい方法です。

ただし欠点があります 。

  • 在庫チェックする間隔を広くすると、欠品の恐れがある。
  • 逆に在庫チェックする間隔を短くすると、チェックが煩雑になる。
  • 必要量が大幅に変動する場合、発注から納入が追いつかない可能性がある。
  • あまり使わないものをラインアップすると、長期間在庫として停滞してしまう。

これらの場合は、他の方式を選ぶ必要があるので十分注意してください。

方式2+ 「ダブルビン方式」

ダブルビン方式は、定量発注方式の進化版といったやり方です。職場によく使う小部品を2箱以上づつ予め配置するのは同じです。次に、箱それぞれに品名と入数などを記載したカードを貼り付けます。そして1箱を消費したらそのカードを回収して、追加の発注を行います。そして、小部品が入荷したら再びカードを貼り付け、作業場の横に配置します。そうすることで職場の小部品の欠品を簡単に防ぐことができるやりやすい方法です。普通の定量発注方式」よりも在庫管理担当者が細かく在庫チェックする必要がなくなります。やはりここでも欠点があります。

  • カードの回収漏れがおきない体制を構築する必要がある。
  • 必要量が大幅に変動する場合、発注から納入が追いつかない可能性がある。
  • あまり使わないものをラインアップすると、長期間在庫として停滞してしまう。

参考 町でみかけるダブルビン方式

現在は消費(販売)データをコンピュータ入力されているところが多く、発注までつなげていないことも多いですが、次のようなところでみかけることができます。

  • 本屋さんの補充注文カード
  • 電気屋さんの「カードをレジに持ってきてください」と書かれた注文カード

方式3  「定期発注方式」・・・ただしtu-du流

少し需要に山谷がある比較的安価な小部品の在庫管理に使える手法です。職場によく使う小部品を2箱以上づつ予め配置するのは同じです。まず毎月や毎週きまった日に、在庫をチェックします。そして、現在の受注残を眺めて、今後どの程度部品が必要かおおよそ頭の中で予測します。そして、欠品をおこさないように、多少多めに発注を行います。長所は経験がある方なら、面倒な計算をしなくても需要に山谷に対応できるところです。欠点は経験がない人には難しいことと、需要の山谷への追従が弱いことです。

参考 町でみかける「定期発注方式」 ・・・しかもtu-du流 !

  最近めっきり減ってしまいましたが、以前は酒屋や米屋が毎週きまった曜日に御用聞きに来ていました。そして向こう1週間に消費する量を予想して発注していましたよね。若い方もサザエさんにでてくる三河屋さんといえば、わかってもらえるんではないでしょうか。それです。

方式4 「所要量計算方式」

これまで、比較的お手軽な管理手法を述べてきました。しかし、図面の確定後の手配では間に合わない場合や、需要の増減が激しい場合などは しっかりと所要量を計算する必要があります。ちょっと計算が面倒なところがあるので別途述べたいと思います。

https://tu-ju.com/2019/05/26/post-247/ 「所要量計算」に挑戦

https://tu-ju.com/2019/07/07/post-547/ MRPシステム~生産管理システムのコア部