ギルブレイス:サーブリック分析
サーブリック分析はレンガ職人だったギルブレイス(Gilbreth)がレンガを早く積む方法を研究して考えられたものです。人の動作を分析し18の基本要素で表しました。ギルブレイスは20世紀初頭頃に活躍した動作研究の父ともいえる人です。テーラーの作業の標準化とならんでIEの基礎を築いています。
サーブリック分析の18の基本要素
第1類 価値を生み出す必要な動作
1.延ばす 2.つかむ 3.運ぶ 4.手放す
5.位置を決める 6.使う 7.組み立てる 8.分解する
第2類 できればなくしたい動作
9.探す 10.見出す 11.選ぶ 12.調べる
13.考える 14.用意する
第3類 すぐになくしたいムダな動作
15.つかんだままでいる 16.避け得ぬ遅れ
17.避け得る遅れ 18.休む
価値を生み出す1類と、価値を生まない2類・3類に分類し、2類・3類の動作をなくすことで作業の効率化を図りました。また、1類の価値を生み出す動作も、できるだけ最小の組み合わせでできるように考えることで、経済的に疲労のすくないやり方を確立しています。現在の様々な動作分析は、このサーブリック分析が基本となっています。
量産工場はもちろんですが、非量産系でもレンガ積みのように、一つ一つの要素で見れば繰り返し要素になっていることが多くみられると思います。そのときに、動作研究の手法が役に立つでしょう。ただし、2類3類があまりに多い状態では動作研究に至るまえの話になります。まずは大雑把でもいいので手元化等の改善に着手することをお勧めします。
https://tu-ju.com/2019/05/03/post-40/ 5S(整理整頓…)は職場を効率的状態に戻す活動
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