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ISO9001

ISOとは

国際標準化機構(International Organization for Standardization)のことです。モノの規格やシステムの規格を国際的に決める非営利機構です。

ISO9001とは

品質など顧客満足度の高い製品をつくるためのルールやシステムを決めてまもる体制ができていることを、国際的に認められた認証機関によって認証する制度です。最近は、改善するルールやシステムについても決めて実行しているかが要求されています。

ISO9001取得のメリット

私が感じるメリットはおよそ次の通りです。

 1.取引や入札の参加条件になることもある

 2.最低限の管理ができていると思われやすくなる

 3.ISO9001の意図している考えを理解することで改善に役立てることができる

でも毎年維持費に最低数十万円以上かかるので、小企業にとっては1のメリットがない限りとる価値はないかもしれません。でも、とれるだけの実力を持つことには意味があると思います。

ISO9001を取っても不良品はなくならない?

ISOを取得している企業でも数々の品質問題がおこっています。ISOをとっても品質向上とは関係ないとの声もよく聞きます。これは誤解がかなり混ざっていますが半分は正解です。ISOを活用するにはまずはISOの限界を知っておく必要があると思います。

ISOはデータ偽装の名人には勝てない

ISOは検査結果などのデータの偽装を見破るための仕組みではありません。仮に監査時に多少の嘘を見つけても、書き間違えたと言ってしまえばだいたい通ります。ISO認証機関にとっては、認証取得を希望する会社の隠された悪意を断定することは困難です。ただし、最近は社会的問題になった悪質なケースはISOはく奪も行うなどISO認証機関も努力はされています。

ISOは製品の品質を直接保証しない

ISOは製品やサービス毎に一定の品質レベルを定めて、それを超える製品を作れるかいなかで認証を決めているわけではありません。世の中に存在する多種多様なすべての製品やサービスに品質レベルを設定することは不可能です。ISOは製品やサービスを供給するルールやシステムを決めてまもって改善する体制ができているか否かを見ているだけです。

ISOは努力が空回りしている企業でも認証される

例えば高技能な職人さんが工芸品を作る町工場は仮にISOの要件を満たさなくとも、顧客の満足する高品質の製品を供給していることもあります。その逆にルールやシステムを決めて改善する努力をしても、ダメな場合はよくあります。ISOは認証されるでしょうが、よい製品を作るというわけではないです。