ERP
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https://tu-ju.com/2019/07/08/post-574/ MRP2(≒生産管理システム)へ発展
ERP(Enterprise Resource Planning)とは、MRP:資材所要量計画をはじめ、人員、設備、物流、財務会計、人事等の経営分野まで企業の管理で必要なものが一通り入ったパッケージソフトです。1990年代に発表されたSAP社の SAP R/3が有名です。 SAP社のソフトは世界で現在も大きなシェアをしめています。またその後各社からはいろいろなERPソフトが供給されています。
パッケージに業務を合わせる
ERP導入方法の特徴は、パッケージに業務を合わせるというところにあると思います。世間には様々な業務のやり方がありますが、残念ながら非効率的な業務のやり方で目先の仕事をこなしてしまっていることが多いと思います。ある程度の規模に会社がなると、どうしても従来の業務をつぎはぎして対処してしまいがちです。業務をパズルのように最適になるように考えるのは大変です。また場合によっては、従来の業務方法と変わることへの拒否反応が現れることもあります。それを、ERPのテンプレートに業務をなんとか合わせることで一気に効率化を図るのです。ビジネスプロセス・リエンジニアリングとして、ERP導入時にはかかせないものになっています。パッケージの使い方と業務の両方に精通したうえで、従来の業務方法から変わることへの拒否反応を減らす努力もしなけばなりません。これがERP導入のハードルとなります。
ERPのカスタマイズには莫大な費用が必要
では逆に、生産から経営にまでわたる巨大なERPを現状の業務にあわせて使おうとしたらどうでしょうか。この場合、ERPを大きくカスタマイズする必要が発生します。カスタマイズの範囲にもよりますが、莫大な費用が必要になりますので多くの会社では実現不可能でしょう。WindowsやOfficeなどを「わが社に合わせてカスタマイズしてくれ」と言う会社はまずはいないのと同様です。
ERPは現場の細かな管理には不向き
残念ながら、現場にERPが稼働する端末を持ち込んで、きめ細やかな管理をすることはあまりできません。例えば、実績のデータ入力が頻繁に発生する場合、データ入力にかかる手間がバカにならないなど多くの問題があるからです。またERPによっては、端末毎のライセンス料が非常に高いものもあります。基本的にはERPは直接システムに入力するのは生産管理部門までと考えておいた方が無難かと思います。現場には必要な機能を絞った現場に最適化された端末の導入を考えるのがよいかと思います。
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