スポンサーリンク

私が選んだICタグ関連機器

ICタグは工場での製品や部品類への利用を考えると意外に選択肢が少ないのですが、機器類については用途によっては一部選択肢が分かれると思います。といっても使っていない機器の解説は難しいので、私が選んだICタグ関連機器を中心に解説したいと思います。

  • ICタグリーダーは特定小電力型DENSO製
  • ICタグ印刷プリンターはZebra製
  • ICタグ印刷ソフトはBARTENDER

ICタグリーダーは特定小電力型DENSO製

ICタグ(RFID) リーダーの選択が一番用途によって分かれると思います。で、私が第一に選んだのは特定小電力型のDENSO製BHT615シリーズを選びました。特定小電力型は無線免許がいらないのと値段が比較的リーズナブルなのが長所です。指向性が少なく1m程度の範囲で比較的広い範囲のタグを読み込みます。またBHT615は読み込んだ情報を画面に表示することができます。ただしプログラムを組まないとできません。価格は20万円前後になると思います。読み込んだ情報を画面に表示しなくてよければ、もっと安いものがあるので他を選んだ方が良いと思います。

なおDENSO製のリーダーのプログラムはBasic風の独自言語で作られています。Visual Basicよりも年配者には懐かしい昔ながらのBasic風です。「Openステートメント」とかをよくつかったという方ならおそらく作れると思います。もしiOS用のアプリならまかしておけという方には、iOSで動く機器も他に多くありますのでそちらから選んだ方がよい気がします。「プログラムは全然ダメ、近くにもいない」という方は、残念ながら専門家に頼まなければなりません。少なくとも200~300万円、いろいろ頼むとあっという間に1000万円をこえかねないです。よほど導入による成果が期待できない場合は、しばらくは見送った方が良い気がします。

なお、DENSO製のリーダーと似たものを出しているのはウェルキャットです。少なくともスペック上は微妙な違いがあるものの甲乙つけづらいものがありました。他には、指向性があり狭い範囲に絞ったものなら特定小電力型でも10m程度まで読みとれるものもあります。リーダーで広い範囲を読み取れることは欠点にもなりますので、用途によってはこちらの方がよいかもしれません。

ICタグ印刷プリンターはZebra製

値段がもっとも安かったラベルプリンターがZebra製でした。日に最大100枚程度の白黒印刷でしたら十分対応できます。より多量になると高速印刷ができるプリンターを選んだ方がよいかもしれません。

・ICタグ印刷ソフトはBARTENDER

プリンターはいろいろ見積もりを取ったのですが、どこもICタグ印刷ソフトにはBARTENDERをすすめてきました。これがすべてです。ICタグ書き込みの国際規格に従って比較的簡単に書き込み印刷ができましたのでおすすめです。ただし、ICタグの規格をそれなりに理解しないといけません。専門家にたのまない場合は、その覚悟が必要ですので注意してくだい。なおBARTENDERの保守契約を結んでおけば、わからないことは親切におしえてくれます。

以上私が選んだICタグ関連機器です。プログラム関連の知識が多少あれば、そこそこの金額でトライできます。ただし、残念ながらICタグ関連機器のプログラムテクニックは、あまり一般的ではありませんので、プログラムが完成するまでは保守契約等で分からないことがあれば答えてもらえるようにしておくことが重要です。